交感神経、副交感神経について

前回は自律神経についてお伝えしました。
今回は、自律神経の交感神経と副交感神経について少し掘ってお伝えします♪

交感神経は、体の「戦うか逃げるか」生き残るための反応を調整します。

具体的には、次のような働きです↓

◎心拍数の増加
心臓がより多くの血液を体中に送るために、
心拍数が上がります。
◎血圧の上昇
血管が収縮し、血圧が上昇します。
◎呼吸の促進
気管支が拡張し、酸素の取り込みが増加します。
◎消化機能の低下
消化器系の活動が抑えられ、エネルギーが他の緊急対応に使われます。
◎瞳孔の拡大
瞳孔が拡大し、視界が広がります。

これらの反応は、生物が生きるためとても重要な働きで、前述しましたように「戦うか逃げるか」、生きていくための反応です!

交感神経が高まることは悪ではなく、常時交感神経が高まり副交感神経とのバランスが崩れていることが問題です。

副交感神経は交感神経と対になる自律神経系で、体の「休息と消化」の反応を調整します。

リラックスした状態や安静時に活動が活発になり、体のエネルギーを保存、回復を促進する働きをします。

具体的には以下のような働きがあります↓

◎心拍数の減少
心臓の活動が抑えられ、心拍数が減少します。
◎血圧の低下
血管が拡張し、血圧が下がります。
◎呼吸の安定
呼吸がゆっくりと深くなります。
◎消化機能の促進
消化器系の活動が活発になり、食物の消化と栄養の吸収が促進されます。
◎瞳孔の収縮
瞳孔が収縮し、視界がより近距離に焦点を合わせやすくなります。

これらの反応は前述しましたように、体がリラックスし回復するために重要な役割を果たします。

自律神経である交感神経と副交感神経の活動力の合計がトータルパワー(力)です。

残念なことにこのトータルパワーは10代をピークに右肩下がりで低下。
50代になると、20代の頃の3分の1にまで低下してしまいます。

副交感神経のパワーでいうと、男性では30代くらいから。
女性では50代くらいから副交感神経の働きが落ち始め交感神経が優位となってきます。

残念ながらこのトータルパワーは一旦低下すると、戻すことはできないと言われている現実があります…

このため日頃のメンテナンスが重要になってきますので、まずは日常生活のリズムなどから見直していただければと思います!