足の構造と分類

足は身体で唯一地面と接するとても重要な器官です。
ただ、足についてあまりご存知でない方が多いのではないかと思います。

皆さんもレオナルド・ダ・ヴィンチという名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

「モナリザ」や「最後の晩餐」などの作品で知られている芸術家です。

そんな有名なレオナルド・ダ・ヴィンチも
「人間の足は工学最高傑作で、芸術作品である」
と名言を残しております。

ここからも足はただ体重を支えるだけでなく、様々な機能をもっている重要な器官であることが予期されます。

今回の投稿ではこの重要な器官である足についてお話をさせていただき興味を持っていただければと思います。

まずは足を理解するためにも簡単に構造と機能についてお伝えいたします。

レオナルド・ダ・ヴィンチ
レオナルド・ダ・
ヴィンチ
モナリザ

足の構造

足には骨が28個あり、両足合わせると56個もの骨があの小さな中に存在しています。

骨の種類としましては足首側より
・距骨
・踵骨
・舟状骨
・立方骨
・楔状骨(内側、中間、外側の3種類)
・中足骨(第1〜5趾)
・基節骨(第1〜5趾)
・中節骨(第2〜5趾、第1趾には存在せず)
・末節骨(第1〜5趾)
・種子骨(2つ)

全身で骨は約208個なので、おおよそ1/4強もの骨が存在していることになります。

これらの骨を支持するためにも筋肉や腱、靭帯、関節包などが多数存在し、複雑な構造を呈しております。

このため、理学療法士でも足部に苦手意識をもつ方が多い印象を受けます。

足の骨が正しく配列されていると足の適切な機能を維持することができるのですが、
逆に扁平足や外反母趾など、骨の配列がズレていると足は最適に動く機能を失い、その結果姿勢が悪くなったり変な歩き方をしたりと全身の痛みの誘因となる恐れが出てきます。

足部は全身の土台となっているので、土台が崩れればその上に位置する身体にまで大きく影響を及ぼすといった感じです。

また、足底部には踵骨から始まり各趾の基節骨に付着する足底腱膜という腱膜があります。
この後ご説明する足の機能について出てくる組織なので、ここで名前だけでも知っておいていただければと思います。

足部前面図
足部前面からの図
足部上方図
足部上方からの図
足部後面図
足部後面からの図
足底腱膜
足底腱膜

アーチ

足にはアーチというものがあります。
そのアーチも大きく分けて3種類のアーチがあります(足部アーチ図 赤線)。

・内側縦アーチ
・外側縦アーチ
・横アーチ

アーチと言うと土踏まずをイメージする方も少なくないと思いますが、土踏まずは内側縦アーチを指します。

また横アーチは高さによって分けることができ、例えば後足部レベル、楔状骨レベル、中足部レベルなど分け方があります。

以下アーチを構成する骨です。
赤色で示した骨はキーストーンです。

・内側縦アーチ
 第1中足骨−内側楔状骨−舟状骨−踵骨

・外側縦アーチ
 第4・5中足骨−立方骨−踵骨

・横アーチ
 各レベルに応じて構成する骨は異なる

足部アーチ図
足部アーチ図

機能による分類

機能的な観点から足は前足部・中足部・後足部に分類されます。

前足部は青い線(リスフラン関節)より先の部分です。
骨としましては、中足骨、基節骨、中節骨、末節骨、種子骨です。
3つの中で最も可動性の高い部分です。
身体の土台としての機能が大きく、前方へ推進する機能的な役割を有しております。

中足部は赤い線(ショパール関節)と青い線(リスフラン関節)の間の部分です。
骨としましては、舟状骨と立方骨、楔状骨です。
各関節の動きが少なく、1つの剛体として捉えられることも多いです。
しかしながら実際にはここの動きは重要で、インソールを作成する、足の施術を得意とする治療家の方たちは分けて対応されています。
衝撃を吸収し、身体バランスをとる役割を有しております。

後足部は赤い線(ショパール関節)より足首側の部分です。
骨としましては踵骨と距骨です。
足の柔軟性や固定性に大きく関与する部分です。
後足部の軸の位置関係により、前足部・中足部の固さに大きく影響を及ぼします。
歩行では地面に最初に接触し起点となる役割を有しております。

また、構造工学的に足は二つの構造に分けることもできます。
いわゆる足の骨構造を1階部分と2階部分に分ける分類方法です。
一階にあたるのが構造工学的分類図の青い部分(踵骨、立方骨、第4・5趾)で、2階にあたるのが赤い部分(距骨、舟状骨、楔状骨、第1〜3趾)です。
青い部分を外側足放線、赤い部分を内側足放線といいます。
足部に発生した力はこの内側・外側へ分散されていきます。

足部区画分け
足部区画分け
足部を上下に分けた図
構造工学的分類